01-4

最初、絵の具を流したような映像で始まったときは、ウルトラQが始まる
かと思った。

それはさておき、

「あたしゃ、アンタを落として、アイツを逮捕します」
「こりゃ、約束します」
これで、ジョーンは背を向けて去って行った。
尾行してますと言わんばかりに、ピッタリと車のあとを追っていました。
その夜、会いたいというジョーンに対して、フレミングは理詰めで会えない
と言う。これは、奇しくも、最終話「虚飾のオープニング・ナイト」において、
ヴァネッサがコロンボに追及され、居てもたってもいられず、ジャスティンへ
電話したり会いに行った構図とまったく同じだ。
ジャスティンは「だから電話するなって!」と理屈を言ってキレていた。

この回の最大の関心事は、ジョーンが如何にしてコロンボの芝居に協力する
気になったのか?、です。そこ、スッポリありません。
コロンボはジョーンにソックリの女性を用意して、睡眠薬自殺を演じさせた。
そして、コロンボとフレミングの最後の対決の一部始終を陰でジョーンが
聞いていたのは、協力したということだろう。あの夜、いったい何があった
のだろうか???。それを想像してみる。
ジョーンがフレミングに会いたいという電話をし、フレミングはそれを断る
という成り行きを、コロンボは予想していた。
そこでタイミングを計って、夜半に、しおれたジョーンに再度コンタクトし、
今度は極めて優しく「会えないと言うフレミングの真意を確かめてみようよ」
と持ちかけた。ジョーンにしてみれば、フレミングとの関係を危うくする
ものではあった。しかし、ドラマ冒頭のジョーンとフレミングの会話の
ように、ジョーンは「愛を確かめたい症候群」なのだ。会えないと言われた
理屈は理解できるが、確かめたいという衝動にかられても仕方ないだろう。
ここで、コロンボは精神医というステージに立ってフレミングを超えた。
犯人のステージで最後の対決をするという、コロンボ勝利の方程式の
お披露目だった。
この方程式は、その後「別れのワイン」「美食の報酬」「狂ったシナリオ」
など多くの回に出てくる。